福岡で和食店の開業内装工事を行った際に、お客様より「お店で使う食器棚をオーダーで作ってほしい」というご依頼をいただきました。
飲食店の食器棚というのは、ただ食器を並べるだけの場所ではありません。
営業中に何度も出し入れをしますし、スタッフさんが動きながら使う場所でもありますので、使いやすさや収納力まで考えて作ることが大切です。
今回は、和食店の内装に合わせて、食器棚をオーダー制作した事例をご紹介します。
既製品ではなくオーダーで食器棚を作る理由

福岡の和食店の食器棚をオーダーで作りました。
食器棚は既製品でもいろいろな商品がありますよね。既製品を導入するメリットは、既に完成されている商品であることと大量生産品であるため、その価格はオーダーで作るよりも遥かに安価なものが多い点です。
ただ
飲食店で使う場合は、家庭用の食器棚とは少し考え方が変わります。
店舗の場合、限られたスペースの中で、できるだけ多くの食器を収納しながら、営業中に取り出しやすく、片付けやすい状態にしておく必要がありますし、何よりもカウンター越しのお客様から見て、印象の良い食器棚のほうがいいに決まっています。
既製品の場合、サイズが合わなかったり、棚の高さが微妙に使いづらかったり、店内の雰囲気と合わなかったりすることがあります。
その点、オーダーで制作すれば、幅・高さ・奥行き・色柄・棚の配置まで、すべてを自分たちの理想に合わせられることです。限られた厨房スペースに合わせて、ギリギリまで有効的に活用できるのがオーダー制作の最大のメリットになります。
もちろん
既製品より費用は高くなりますが、その分、使い勝手や収納効率は既製品を導入するよりも、はるかに使い勝手は大きく向上しますし、見た目も圧倒的にオーダー制作の方が、お客様から見た印象も良くなると思います。
オーダー食器棚のメリット
オーダーで食器棚を作るメリットは、まず見た目の統一感です。
今回のように、カウンターや店内の内装と色柄を合わせて制作することで、食器棚そのものが店舗デザインの一部になります。
お客様の目に入る場所に収納棚がある場合、市販の家具を置くとどうしても後付け感が出ることがありますが、オーダー制作であれば空間に自然に馴染ませることができます。
また、限られた壁面スペースを無駄なく使えることも大きなメリットです。
飲食店では、食器、小鉢、グラス、湯呑み、丼、調味料関係など、いろいろなサイズのものを収納する必要があります。
オーダー棚であれば、それらをどこに置くかまで考えながら設計できますので、収納効率がかなり良くなります。
可動棚にすることで収納の自由度が上がる
今回の食器棚では、壁面に棚柱を取り付け、棚板の高さを自由に変えられる可動棚にしています。
これは飲食店ではかなり使いやすい方法です。
食器のサイズは、全部同じではありません。
大皿もあれば、小鉢もありますし、グラスや湯呑みなど、高さが違うものもたくさんありますから、固定棚にしてしまうと、後から食器の種類が変わったときに使いづらくなることがありますし、何よりも無駄なスペースが沢山生まれてしまうことになります。
その点、可動棚にしておけば、収納するものに合わせて棚板の高さを変更できますから、メニューが変わったり、食器の数が増えたりしても、あとから調整できるのは大きなメリットですよね。
営業中の動線まで考えた収納が大切です
飲食店の収納で大事なのは、たくさん入ることだけではありません。
・営業中に必要なものが取り出しやすいこと
・使ったあとに戻しやすいこと
・スタッフさんが迷わず使えること
ここまで考えておく必要があります。
よく使う食器は手の届きやすい高さに置き、重たい食器は下の方に収納する。
あまり使わないものは上の方に置く。
こうした配置をあらかじめ考えておくことで、営業中の動きがかなりスムーズになります。
特に和食店の場合は、料理ごとに使う器が変わることも多いため、食器の置き場所が分かりやすいというのは、毎日の営業においてとても大切です。
壁面に棚を設置するなら下地補強は必須です

写真のように壁面に棚を取り付ける場合、絶対に忘れてはいけないのが下地補強です。
食器は思っている以上に重量がありますから、最初は軽く見えても、何枚も重ねて収納するとかなりの重さになります。
そのため、壁にしっかりと下地を入れておかないと、棚がぐらついたり、最悪の場合は外れてしまう可能性もあります。
見た目には分かりにくい部分ですが、こうした下地補強こそ、店舗内装工事では非常に重要なポイントです。
棚板の強度、棚柱の取付位置、ビスがしっかり効く下地になっているか。
このあたりをきちんと確認して施工することで、安全に長く使える食器棚になります。
スタッフ全員が片付けやすい収納にする
オーダー食器棚は、オーナー様だけが使いやすい収納ではなく、スタッフさん全員が使いやすい収納にすることが大切です。
どこに何を戻せばいいのかが分かりやすい棚であれば、営業後の片付けもスムーズになります。
反対に、収納場所が曖昧だと、食器があちこちに置かれてしまい、次に使うときに探す手間が出てしまいます。
これは小さなことのようですが、毎日の営業では大きな差になります。
忙しい時間帯に「あの皿どこにある?」となるだけでも、作業の流れが止まってしまいますからね。
在庫管理もしやすくなります
食器棚が整理されていると、どの食器がどれくらいあるのかも把握しやすくなります。
食器が足りているのか。
割れて減っていないか。
よく使う器が取り出しやすい場所にあるか。
こうしたことも、収納が整っていると確認しやすくなります。
結果として、無駄な買い足しを防いだり、営業中に探す時間を減らしたりすることにもつながります。
飲食店の食器棚は内装工事と一緒に考えるのがおすすめです
飲食店の食器棚は、後から市販品を置けば良いという考え方もあります。
ただ、開業時の内装工事の段階で一緒に考えておくと、見た目も使い勝手もかなり良くなります。
壁の下地補強もできますし、カウンターや厨房機器との位置関係も考えながら設計できます。
営業が始まってから「やっぱり収納が足りなかった」「食器が取り出しにくい」となると、あとから改善するのは意外と大変です。
だからこそ、開業前の段階で、食器棚や収納計画までしっかり考えておくことをおすすめします。
まとめ
飲食店の収納は、単に「たくさん入れば良い」というものではありません。
大切なのは、営業中に使いやすいこと、片付けやすいこと、そしてお店の雰囲気を壊さないことです。
今回のように、オーダーで食器棚を制作すれば、限られたスペースを無駄なく使いながら、お店に合った収納を作ることができます。
特に可動棚にしておくことで、食器の種類や数が変わっても柔軟に対応できます。
福岡で和食店や飲食店の開業内装工事をご検討中の方は、厨房や客席だけでなく、こうした収納計画も含めてご相談ください。
使いやすいお店づくりは、見えない部分の計画から始まります。
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