飲食店のカウンター高さは何cmが正解?決める前に知っておきたい基準

知っておくと便利な事

意外と知らない事

皆さん

飲食店の内装工事で必ずと言っていいほどお店にあるのがカウンターですよね。大体のお店にはカウンター席が設けられていると思いますが、自分がお客さんとして飲食するときに食べやすい高さだなとかちょっと低いなちょっと高いなとか意識したことありますか?

僕は仕事柄、とてもそのあたり気になるんですよね。

当然

老若男女

それぞれ体格が違いますから一括りにはできないことは明らかなのですけど、それでも飲食店のカウンターの天板の高さを決めるにあたってはある一定の基準が有るんですよ。

今日はそのことを知ってほしくてブログでご紹介します。

これから飲食店を開業する人は絶対に知っておいて損は無い内容ですよ〜。

お客様にとって快適になるように

飲食店のカウンターをつくるとき、意外と悩むのが天板の高さを何センチにするか?という問題です。

ついうっかり、見た目のバランスやお店の雰囲気を優先して決めたくなりますが、実際には天板の高さだけを先に決めてしまうと、あとから苦労するケースが少なくありません。

カウンター席は、お客様がお食事をしたり会話を楽しむ場所ですから、居心地の良さがそのまま満足度につながります。

だからこそ

単に見た目がおしゃれかどうかではなく、座りやすさ・使いやすさ・椅子のデザインまで考えて決めることが大切なのです。

まず椅子を決める

カウンターの高さを決める前に、まず先にやるべきことがあります。
それは、カウンターで使う椅子を先に決めることです。

何故か?

その理由はシンプルで

カウンターの高さを考えるとき、先に天板の高さを決めてしまう人はかなり多いです。

同業者でも飲食店を知らない会社だったら、お客さんにどのくらいの高さが良いですか?って聞いてそのままの寸法で作ってしまう会社も有るくらいです。

いえいえ

とんでもない話でして、先に決めるべきなのは天板の高さではなくカウンターで実際に使用する椅子から決めるべきなのです。

なぜなら

お客様が体を預けるのは椅子であり、座った状態で心地よく食事や会話ができるかどうかは、椅子の座面高さと天板の距離が最適かどうかで大きく変わるからです。

先に椅子を決めておけば、その座面高さに合わせて無理のないカウンター高さを設計できるのです。

基準になるのは椅子の座面から天板までの差寸法

カウンターと椅子のバランスを見るうえで大事なのは、椅子の座面からカウンタートップまでの距離です。

ここを忘れずに覚えておいてください。

この差の寸法は、人間工学的に25cm〜30cm程度が望ましいとされています。

そういった基準を考慮して、僕がお客さんに説明したのちおすすめする寸法は約27cmです。
このくらいに設定すると、食事もしやすく、腕も置きやすく、窮屈さを感じにくい高さになりやすいからです。

ですが、数字でお伝えしてもどうしてもイメージがわかないので、実際にイメージが出来るように現場で資材の端材を利用して体感してもらうこともしばしばあります。

そうすると、なるほど!と理解していただけるので、その基準の27センチをたたき台として後はオーナーさんの意向で28センチにしたり30センチにしたりします。

もちろん、使う椅子の形状やお店の業態によって多少の調整は必要ですが、まずはこの27cm前後をひとつの目安にすると考えやすくなります。

ハイカウンターの場合

座面高が65cmのハイカウンター用の椅子を使うなら、
カウンター天板の高さは92cm前後が目安になります。

ローカウンターの場合

和食店などの低いカウンターの場合は椅子の座面高が42cmの椅子なら、カウンター天板の高さは69cm前後が目安です。

このように、椅子が決まればカウンター高さも自然と見えてきます。

先に天板の高さを決めてしまうと起こる失敗

先に「カウンターはこの高さにしたい」と決めてしまうと、その高さに合う椅子をあとから探すことになりますからコレが厄介なんですよ・・・・

よくあるのが、サイズは合っていても好みのデザインが見つからないという問題です。

たとえば

・サイズは合うけど店の雰囲気に合わない
・デザインは良いけど座面高さが合わない
・価格や納期の条件まで含めると選択肢が極端に減る


といったことが起こりやすくなります。

つまり

カウンター高さを先に固定してしまうと、椅子選びの自由度が一気に下がるんです。

せっかく内装にこだわっても、椅子だけ妥協した仕上がりになるのはもったいないところですし、Barなどの場合はガス式(空気式)の昇降する椅子を使ったりする人も居ますが、高さが自由に任意の高さに設定出来るメリットはありますが落とし穴も・・・

昇降式チェアの落とし穴とは

昇降式の椅子は割と安くネットなどで販売されているのですが、せっかく高さを設定していても人が座って荷重がかかると数センチ単位で下がってしまう傾向にあります。

だから、理想的な高さに設定しにくいのです。

沈み込むことを考慮して高めに設定していると、次は女性が座るときに高く設定した座面が高すぎて座りにくい現象が出てきます。

だから、私はお客さんには、昇降式の椅子はなるべく避けてくださいといいます。

ハイカウンターは足乗せの有無で快適性が変わる

ハイカウンターの場合、座面が高くなるぶん、足がぶらついて落ち着かないことがあります。
このとき大事なのが足乗せです。

足をしっかり置ける場所があるだけで、座ったときの安定感はかなり変わります。
特に女性や小柄なお客様、高齢のお客様が使うことを考えると、足乗せの有無は軽く見ないほうがいいポイントです。

見た目だけでなく、実際に長く座っても疲れにくいか。
そこまで考えておくと、居心地の良いカウンターになります。

業態によって「ちょうどいい高さ」は少し変わる

カウンターの高さは、どんな飲食店にするかでも考え方が変わります。

お酒をゆっくり楽しむ店

バーや小料理屋のように、長時間座って会話やお酒を楽しむ店では、落ち着いて座れることが特に重要です。

この場合は、見た目のスタイリッシュさよりも、肘の置きやすさや姿勢の楽さを優先した方が満足度は高くなります。

回転率を重視する店

ラーメン店や立地重視の繁盛店など、比較的回転率を意識する業態では、座り心地が良すぎるよりも使いやすさ重視になることもあります。

ただし、それでも極端に合わない高さにすると食べにくさが出るため、基本寸法は外さないことが大切です。

女性客が多い店

女性客が多いお店では、足が届くかどうか、圧迫感がないか、バッグの置き場があるかといった視点も大事です。

高さだけでなく、座ったときの安心感まで考えると満足度が上がります。

高さだけでなく、天板の奥行きや厚みも見ておく

カウンターは高さだけ合わせれば終わりではありません。
実際には、天板の奥行きや厚みも使いやすさに影響します。

天板が厚すぎると、見た目は重厚感が出ても、座ったときに圧迫感が出ることがありますね。脚を組むお客さんが居た場合脚を組んだときに脚がカウンターの下にあたってしまうのです。

逆に薄すぎると、安っぽく見えてしまうこともありますのでコレも注意が必要ですね。

また、料理を置くのか、お酒中心なのか、目の前で調理を見せるのかによっても必要な奥行きは変わります。
ラーメン店の場合は最低40センチから45センチ、居酒屋さんの場合は50センチ以上は確保できたほうが良いでしょう。

カウンターは家具ではなく、接客の舞台でもあるので、見た目と実用性を両方で考えることが大切です。

図面や数字だけで見ていると、つい見た目のバランスを優先したくなりますがカウンターは実際に店に来てくれるお客様が毎日使うものです。

だからこそ

座ったときに無理がないか
肘が自然に置けるか
足が落ち着くか

これらを基準に考えるのがおすすめです。

見た目が良くても座りにくいカウンターは、結局お客様の満足度や居心地を下げてしまいます。
逆に、自然に座れて居心地がいいカウンターは、お店全体の印象まで良くしてくれます。

まとめ

飲食店のカウンター高さを決めるときは、天板の高さから考えるのではなく、使う椅子を先に決めて座面から逆算することが基本です。

椅子の座面からカウンタートップまでの距離は、25cm〜30cm程度がひとつの目安。
その中でも、私は約27cm前後がバランスを取りやすい基準だと思っています。

先に天板高さを決めてしまうと、あとから椅子選びが難しくなり、デザインや価格、納期の面で妥協が出やすくなります。

さらに、ハイカウンターでは足乗せの有無も快適性を大きく左右します。

カウンターは、お店の見た目をつくるだけやなく、お客様の居心地を左右する大事な部分です。
数字だけで決めず、実際に座る人の感覚まで考えて設計することが、失敗しないカウンターづくりにつながります。

お問い合わせはコチラから

福岡内装センターでは、飲食店の業態や客層に合わせて、使いやすさとデザインの両面からカウンター設計をご提案しています。カウンターの高さや椅子選びで迷われている方は、通話料無料のフリーダイヤル0120-104-504までお気軽にご相談ください。

 

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