なぜ壁にひび割れが入るのか?

皆さんはこういった壁にひび割れが入っているお店とか建物見たことありませんか?
これはあるマンションの共用トイレ壁紙の写真ですが、同じ高さでクラックが横に走っていますよね。
塗装よりも厚みのある壁紙でさえこうしたひび割れ現象は起きてしまいます。
今日はその原因についてまとめて見ようと思いますので最後まで読み進めてください。
壁の仕上げを塗装にしたい理由
カフェなどの飲食店では壁をクロス仕上げではなくペンキ仕上げにしたいと言う方が増えてきています。
その理由は
壁紙よりも無機質でおしゃれな空間が演出できるから
ですね
私自身もペンキ仕上げは雰囲気が良くなるので大好きなのですが・・・・
ペンキ仕上げの最大のデメリットは「クラック(ひび割れ)」

石膏ボードの継ぎ目に必ず動きが出る
塗装したときにはとてもきれいに仕上がっているのに、ある日気がつくと壁に規則的にひび割れが出ている・・・・
その原因とは
建物は必ず動く(地震・温度・湿度・乾燥収縮)
建物ってとても頑丈に思えますが、その頑丈なビルでも揺れるんです
ビルクラスの建築知識はありませんが、逆に言えば揺れに耐えるように柔軟に設計されているとも聞いたことがあります。
強風に吹かれても折れない柳のイメージですね
建物が揺れる原因は様々
店の工事が終わって引き渡した後は、その店の人達がどう使うか?見せに来たお客さんたちも入ってきますから、人がそこを使えば何かしらの影響は必ず出てきます。
近くで解体工事が行われて言えばその影響も当然大いにありますし、車の通りがひっきりなしにある道路の横のビルならなおさら1日中その影響は受けていて当たり前です。
なぜ壁紙だとクラックが目立ちにくいのか
クロスは伸縮する素材だから
クロスは塩ビの製品で伸縮性がありますので、ある程度のストレッチ性能はありますため、水分である塗装よりも当然クラックによる耐性はあります。
しかし
写真でも紹介していますが、それ以上の揺れがあればこうやって壁紙でもクラックが入るのです。
塗装壁のクラックは「施工不良ではない」
塗装壁の場合のベストな施工方法
躯体コンクリートの壁の中に私たちは塗装ができるように、下地を作って石膏ボードを張って、塗装するために下地処理をして塗装を3回塗布します。
私たちは石膏ボードのジョイントが割れやすいことを前提として施工を行いますから、下地の間柱の間隔も通常よりも狭く強固にして下地を作り、塗装する前のパテ処理のときも石膏ボードの目地にメッシュテープを入れてなるべく割れにくいように準備するのです。
そこまでしてもクラックは入る時は入ります。
しかし
それを施工不良だとか、手抜き工事だとか言う方がたまにいらっしゃるのでこのブログで説明しておかなければと思ったのです。
同じ様な思いをしている業界のためにもですね。
プロでも完全に防ぐことは不可能
この位の下地処理を行っても、建物周辺の環境や建物自体の構造や人の使い方によって影響を受けますから、きれいにお渡しした状態がきれいならそれで引き渡し完了って言うことです。
断言します。
絶対に手抜き工事ではありません。
時間の問題で、早いか遅いかの違いも
それがいつなのか?
それは誰にも予測はつきません。
何度も言いますが周囲の環境なのです、
塗装仕上げを選ぶ場合の心得
塗装の壁にはクラックが入って当たり前。
それよりも雰囲気重視で考えられるのであれば塗装で仕上げるメリットは大いにありますが、それができないなら塗装はやめてクロスにするべきです。
しかし
クロスでも同じ事がゆくゆく起きる可能性は大いにあります。
石膏ボードの継ぎ目は必ず動く
内壁の下地はほとんどの建物で石膏ボードが使われています。
この石膏ボードは複数枚をつなぎ合わせて施工されるため、必ず「継ぎ目(ジョイント)」があります。
建物は以下の影響で必ず動きます。
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地震
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温度変化
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湿度変化
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木材や下地の乾燥収縮
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建物の微振動
このわずかな動きによって、
石膏ボードの継ぎ目に力が集中し、塗装面にクラックが入ります。
クロス仕上げならクラックが目立ちにくい理由
壁紙(クロス)は塩ビ素材などで伸縮性があります。
そのため、下地が少し動いても表面に割れが出にくい構造になっています。
一方で塗装は「硬い塗膜」を作るため、
下地の動きを吸収できず、ひび割れとして表面化します。
塗装壁のクラックは施工不良ではありません
誤解されやすいですが、
塗装壁のクラックはプロでも完全に防ぐことはできません。
下地処理を完璧にしても、
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早く出るか
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遅く出るか
の違いで、いずれ出る可能性があるものです。
これは塗装業界では常識です。
まとめ
・塗装の壁にはクラックが入ること前提で考えることが大事
・しっかりと下地処理しているのであれば施工不良では無い


